このコーナーでは、この時期だから読みたいオススメの本?を紹介したいと思います。
緊急事態宣言は続いていますが、先日用事があり原宿へ行くと、以前とあまり変わらない人出で賑わっていました。ニュースでも「もう限界」という話をよく聞きます。
コロナ禍で人と容易に会えなくなり自殺者が増えたことで、集団生活の中で生きる生物なのだなぁと実感しています。
人との関わりが重要な一方、ストレスの大きな要因のも、人間関係ですね。
アントン・チェーホフというロシアの劇作家・小説家がいます。
有名な作品で『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』は日本でもよく舞台で上演されています。
淡々とした物語の中で人間の心の動きを大切にして作られていて、私は以前小劇場で観た『三人姉妹』で人生観を変えられる体験をしました。
ご興味がある方は、劇場で観ることをオススメします。(台本は登場人物の名前が難解ですので)
このチェーホフの作品で、喜劇が何作かあります。
その中の『結婚の申込』を今回オススメしたいと思います。
登場人物はたった3人、娘と、お父さんと、娘の恋人です。題名の通り、結婚の申込をする一幕だけなのですが、お芝居で観ても、台本を読んでも、思わず笑ってしまいます。
本人達にとっては悲劇なのですが、少し視点を変えるだけで、こんなにも面白い。
日常も同じく、少し視点を変えるだけで、受け止め方が違うのかもしれません。
少し視点を変えたら、人間関係のストレスが軽くなるかも?
軽くならなくても、読んで、朗読して、観て、
笑ってストレス発散をしてください!
『結婚の申込』よりは『熊』が有名のようですが、大抵一緒の本に載っているので読んでみて下さい。こちらは「恋」の面白さです。
参考にされた方のストレスが軽減されれば幸いです。
A.Hijikata