日本最古の医学書からの学び
医心方という医学書は日本最古の医学書とされ、執筆者は丹波康頼(911年〜955年)とされています。
粟島行春先生が医心方の中の食養生の部分だけを校正されました。
当時の人々は五味である酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(しおからい)の偏りが病の原因でした。好きな物や味を食べ過ぎて病になるのは現代もなんら変わらないと思います。
五味をバランス良く食べて養生することで身体の生命力が高まり、コロナウイルスとも共存共栄していけます。
肝心なことは内因(食欲、性欲、睡眠欲)を抑えて外邪(風、寒、暑、湿、ウイルス)に備えることが大切です。
『飲食の禁忌』
①偏食は害あって益なし。
②良く噛んで急いで食べるな。
③食前は必ず手を洗うべし。
④不定時、不定量は益なし。
⑤生ものや冷たい物は控える。
⑥水は大量に飲まない。
⑦腹8分目で20:00までに食べ終わる。
⑧小麦より炊き立てご飯。氣が増す!
⑨心落ち着いて食べる。
大切なことは炊き立てご飯にお味噌、和食にして胃の働きを良くすることです。
そうすることで胃腸の消化吸収が良くなります。
その次に栄養補助食品を上手に活用していくことが大切です。
食の偏りや不摂生を正さずに補助食品を用いてもあまり意味がないと思います。
もう一度食生活を見直し、ご自身の身体と向き合ってみてください。
常に心も身体も健康であれば、コロナや生活習慣病なども気にせず生活出来ます。
全ては自然の中で生かされていることに感謝し、一元論(人も動物も植物もウイルスとも共存共栄)の考え方にシフトしていくことを心から願っています。
M.Itou