粟島行春先生が大阪で主催していた春光苑漢方研修会に参加していました。
粟島薬局の薬剤師である川崎先生が書かれた子宮筋腫のはなし(未病医学シリーズMIC)から抜粋させて頂きました。
子宮筋腫は成人女性の約20%に存在すると言われ、卵巣嚢腫と共に産婦人科手術のほぼ80%を占めるといわれています。
この病気は子宮の筋の中に生じる比較的良性の腫瘍です。
症状
①月経過多
②不正出血
③貧血
④動悸、息切れ
⑤内臓の下垂など
発生原因
発生原因は現代医学ではまだ良く分かっていないのが実情ですが、生殖や生理に関係している20歳〜50歳までの女性に多く発生し50歳を過ぎて閉経期になると減少するので、卵巣ホルモンなどに関係していると言われています。
子宮の筋肉に『筋腫核』という小さな芽のようなものが出来て徐々に大きくなっていきます。
筋腫核から子宮筋腫に大きくなる原因として以下のことが考えられます。
①体質
②環境
③食生活
④風習
⑤感情
現代では和食より洋食が主流になったり、環境ホルモンの影響が大きいと思われます。
手術
では、筋腫を手術で切除してしまえば治ったと言えるのでしょうか?
答えはNOです。
実は手術後の後遺症があるのです。
①足膝の痛み
②腰痛
③下腹部の引き攣り
④手足の痺れ
⑤脱力感
⑥めまいや立ちくらみなど。
筋腫を取っても症状は改善されないことがあります。
原因を解明し何故なったのか反省し、自らの生活を正していかなければならないのです。
一番の原因
子宮は赤ちゃんを育てるのと同時に筋腫も育てます。それだけ育つ環境が良いのですから血液をきれいにすることが大切です。
◎食生活に関わるいけないこと
①肉食中心で野菜嫌い
②甘い物好き
③油の取り過ぎ
④魚介類の取り過ぎ
⑤手作りの料理が少ない
⑥乳製品、小麦類の食べ物
⑦アイスクリームやチョコやケーキ
甘い物の取り過ぎは胃下垂になり内臓下垂を引き起こします。当然ですが子宮も圧迫されてしまい血行不良になります。
◎食の禁忌(食べてはいけない物)
麺類、油で揚げた物、そば、ワラビ、お酒、五辛、芋、豆腐、きのこ類、梨、飴、茄子、豚肉、もち米、タコなど。
要するに消化が悪く身体が冷える物は禁忌です。
○理想的な食生活
炊き立てご飯にお味噌、お野菜、大豆製品、和食中心がベストです。
○体験例
30代で未婚の女性が赤ちゃんの頭ほどの筋腫が見つかりました。
病院では子宮全摘手術しかないと言われましたが、本人はどうしても結婚し子どもを授かりたいという想いでいました。
そこで食生活を改善し筋腫があったにも関わらず女の子を授かり次女にも恵まれました。
まとめ
病を作るのも健康でいるのも全ては自分自身の生活習慣の積み重ねです。
彼女の様に医者から子宮を全摘するしかないと言われながらも、本人の努力で身体が変化して幸いにも2人の子どもに恵まれたのだと思います。
科学では分からないと思いますが、人間の身体は本当に不思議だなと思います。
今一度、日本食(ご飯、味噌汁、お野菜)に戻り、健康な心と身体を作っていきましょう。
M.Itou