大人の階段の~ぼる~♬

楽笑!!子育ち親育ち コラム

姉二人を持つ末っ子長男の息子、
現在中学3年生。
全くもって可愛げがない。

「男の子って特別かわいいよね~~♪」と
よく子どもたちが幼いころ、
そんな言葉をママ友や周りの方から聞いてはいたが、
あまりそう思ったことはない。

「この生き物、わかんねー。。」(言葉悪くてすみません。。)
これ、正直な気持ち。

危なっかしいことばかりして、気を引く。
言ったことを素直には聞かない。
私には理解しがたい行動。
毎日、ドロドロ、びしょびしょ。。

この生き物、、見るたびに気にならないということはまず無く、イライラするので
できるだけ視野に入れないように、視野に入っても気にしないように意識してきた。

そのまま行けば転ぶよね~。。
それ、すごーい遠回りですよー。。
これ、今やっておかないと、大変ですよ~~。
と大人から見ればつい口出ししたくなるようなこともグッとこらえて耐えてきた。

「とりあえず、死ななきゃなんでもやってみろ!」精神で。
基本放っておく。
基本自由。
(もちろん親として子への躾や、良いこと悪いことなどの判断ができるようにくらいは教えてきたつもり。。)

でも、年に何度か、「そろそろやるか。」と私が立ち上がる時がある。
いい気になって、発してはいけない言葉や行動に、いよいよ私が「プチッ」と切れたときである。
私がこの世の者ではないような鬼の形相で(いや、鬼以上)、
黙って無表情からの
「おぅい。」
どすの利いた声で。
これだけで、顔色が変わり緊張が走る。
小さいころはこれで空気を察して効き目充分であった。

最近は、体格もよくなり、身長は抜かれた。
ゲームをやりながら人の話を聞いているんだかいないんだか。
言葉の悪さ、態度の悪さ、生意気も生意気。声をかけてもまずこちらの顔を見ない。
思春期の、まぁ、反抗期の時期でもあるので、普段はほぼほぼ聞き流し、見逃している。
私も根気と試練。

が、そんな時でもそろそろやるか、、、の時期が来る。

「うるせーなー。」

「うるせーぇなーぁぁ??」

無表情の鬼以上の形相+どすの利いた声+口の脇をつまみ捻り上げる。ちぎれるほどの勢いで。
「この口、何か言ったか?? おぅい。」

まずい!と思うらしく、

摘まみ上げられた口のまま

「す ひ ま へ ん。。」 (訳すと「すみません」)

その後、
当分の間は態度をわきまえる。

ギャーギャー、ピーピー甲高い声で騒ぐよりも、私の姿は相当恐ろしく映るらしい。

そんな彼が最近、涙を流した。
中学部活は野球部で頑張ってきたのだが、引退試合一か月前を目前に辞めたいと言い出した。はじめは軽い気持ちで発している言葉だと思っていたが、どうもそうでは無いらしい。
理由を聞いてもはっきりせず、顧問や担任とも何度も連絡を取り合い様子をうかがったり、うちでの様子を話したり、、

想像つくことは、
前の顧問が春から移動でいなくなった?
前からだが、、チームのまとまりのなさ?
人間関係? 何??

こんな時、親はついつい何とかして子供から理由を聞き出そうと懸命になるのかもしれないが、自分から話してくるまでは、と忍耐。耐えた。

ある夜、二人っきりで話すチャンスがきた。
テレビを消した。静かな部屋でもう一度気持ちを聞いてみようと思った。
いかにも「めんどくせーなー」と言わんばかりの態度で
彼は膝に肘をつき、目元に手を置き伏せたまま私の顔など見ようともしない。

「顧問が、まさかほんとにやめるとは思ってなかった。自分の考えが甘かったって言ってたよ。」
「担任の○○先生が、後悔するから最後まで頑張れと話したら、すでに後悔していますって言われたんですよ。って。 そうなの?」などなど、、、
私の思いを話したり。。
ずっと静かに聞いていた。。

最後に
「で、君はさ、野球が嫌いになったの?」の質問に

「野球はやりたい、でも俺がいると雰囲気悪くなるから俺がいない方がいいんだよ。」

と半分やけっぱちで話す彼の目から腕へつたわり肘から “ぽた・ぽた・ぽた” と床に滴れ落ちる涙。。。
その瞬間、きっと言葉で説明しきれないものがあるんだなと察した。

「よくここまで頑張ったね。自分が決めることだからやめたきゃやめな。中学時代の部活、不完全燃焼の経験が次の大きなステップに繋がるわ、きっと!」
彼は黙って頷いた。

「パン!」(一発手をたたき)
「はい!おわり!!」 (わたし、男らしい~!笑)

結局理由はよくわからないが、辞めるならきちっと挨拶してくるようにと、それだけ伝えた。
その翌朝、彼のスッキリ感満載の顔♪( ´∀` ) わかりやすい。

色々あるけど、、色々あるから面白い‼️
子育ち親育ち♫
我が家の最近のニュースでした。

そして現在も
「男の子ってかわいい~‼️」
と思うことは、今のところやっぱりない。

M.Hashimoto

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